2011年6月19日日曜日

中国の中で一番自由な高校

 中国の高校生は日本の高校生と同じように、受験戦争に落第しないために一生懸命頑張っている。そして、各高校もよい評判を残すために、学生を勉強に集中させ、いろいろ工夫して学生たちを厳しく要求しているのが現状だ。
 こんな受験教育が一番重視している環境の中で、私の母校・シンセン中学校(Shenzhen Middle School)はずいぶん変わっていて、ストレスの中を教育改革を行っている。学生を受験ロボットとしてではなく、人として育てている。私はこんなに活気のある母校を愛していて、それは中国の中で一番自由な高校だと思っている。
 それでは、私の母校はいったいどんなところで他の高校と違っているのか、これから数えてみる。

1.私服で登校可
 中国ではほとんどの学校は学生に制服を着させている。私の母校は学生たちが個性的に成長するように、制服について校則はまったくない。だから、私服で学校に通っている人は半分も超えている。とはいえ、学生たちは普通自分のTシャツを着て、制服のズボンははく。
 シンセンの中学校の制服は他の町の制服よりデザインがいいので、好きだと思う学生のほうが多いそうだ。




2.補習授業なし
 中国では、大学の入学試験は学生にとって、人生の中で最も重要なことなので、多くの学校が学生に補習授業をさせている。冬休みや夏休みはもちろんのこと、一年生から週末も補習授業がある学校が少なくない。一般の学校は遅くても二年生のころからするが、私の学校は三年生まではしない。そして、学校は毎日4時半に終わる。

3.履修を体験させる
 中国で教育改革の先頭に立っている私の学校は、一年生から履修科目を選ぶ体験として、芸術の授業を学生たちに選ばせる。音楽の授業は音楽鑑賞などあり、美術の授業は水墨画や油絵などがあって、一学期に音楽と美術の授業を履修すれば、どれを選ぶか学生たち自分が選べることになっている。体育の授業も同じようにバスケットボールやバトミントンなどのクラスがあって、学生たちは自分の興味あるスポーツの授業を取る。
 そして、二年生から大学の履修と似ている本当の履修することが始まる。今度は体育や芸術の授業だけではなく、国語や数学などあらゆる授業が履修できるようになる。必修科目を取っていれば、どの学期にするか、どの先生にするか、すべて学生たち次第ということになっている。
 履修ができるため、時間表や教室などが自分で覚えなければいけないことになるので、私は毎朝そういうことが覚えなくて困っていたことがよくあったが、今思い出せば、とっても面白い思い出になったのだ。

4.学生たちに自分が責任を取ることを要求している
 私の学校の教育理念の中に自主の精神が一番重んじられている。人生は自分のものなので、自分で決めなければならないという考え方で、学校は学生たちの生活から勉強まで支配することではなく、指導しか与えない。つまり、テキストの内容は必要だけ教えるが、それ以上押し付けないけど、もっともっと知りたければ、学生自分が先生のところに行って聞く。
 私は三年生の時、ある面白いことを友達から聞いた。中国では大学に入るまでは、恋愛が禁止している。私の高校の場合は、恋愛はよくないと学生たちに言うが、強く禁止することはしない。三年生の時、友達の一人が恋愛のため、彼氏と一緒に教員室に呼ばれた。それに、その彼氏の親も担任先生に学校に呼ばれた。先生はその親たちに事情を説明したら、その親たちは私の友達を見て、「この子のこと、私たちはもう知っています。顔もいいし、成績もいいので、二人の付き合いを認めています。」と言ったので、先生が「私はよくないと思いますが。もし二人が落ちたりしたら、学校側は責任を取らないですよ」と答えて、その後は二人のことに何も言わなかった。
 ほかの高校なら、このことはありえないことだけど、私の高校ではただ恋愛がよくないという意見を述べるだけ、禁止はしない。

5.サークル授業
 今、中国の高校にサークル活動がある学校は増えているが、私の高校のようにサークルの授業まである学校はめったにないと思う。毎週の木曜日の午後に、サークル活動という授業があって、学生たちはいろいろなサークル活動に参加する。

6.新年の祭り
 毎年の元旦の日、私の高校で学生たちが主催している新年の祭りが行われる。この祭りは遊園会と呼ばれている。

7.学生たちが経営している喫茶店
 私の高校に学生たちが経営している喫茶店がある。中国の高校の中で、学生が喫茶店を経営しているのは私の学校しかない。私の高校は学生に必要な社会活動の単位を要求している。この単位は休みのころボランティア活動などで獲得こともできるが、最近この喫茶店で働くことで獲得することもできる。一定の時間を超えると単位が出され、続けていけば、バイトとして給料が払われる。

8.一流の合唱団を育てた
 

 私の学校の変わったところが数えきれないほどある。人々から「学生たちが自由すぎる」「学校としては失格だ」と責められているが、卒業生の中に母校のことが大好きな人のほうが多いそうだ。
 私は母校のことが好きだ。こんな自由な学校で成長できて、よかったと思う。

1 件のコメント:

  1. Thank you for this wonderful description of your school! There are many interesting things to talk about here.

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